いつものように、机脇の「飼主監視台」で穏やかに
過ごしているクルシャ君です。
この季節になると、鳥がよく鳴いているし、虫も増えてくるね。
風を入れるために窓を開けていると入ってくることがある。
でも、クルシャ君は虫を見つけて興奮することはあるけれども
決して捕獲はしないんですよね。
飼主は以前、虫取りの上手な猫と暮らしていたことがありました。
一日中窓に張り付いていて、網戸の隙間から手を出して日に数匹
も捕まえて知らぬうちに食べていましたね。蝉の羽やカマキリの
鎌だけが彼女の足下にいくつも落ちてました。
クルシャ君は今年の見事な桜を覚えているだろうか。
飼主の生半可な記憶に依れば、桜の樹冠部をタマムシが飛行する
なんてものの本に書いてあったのだった。かつて桜で有名な隅田川
の墨堤なんてところを夏場に歩きながらタマムシを見つけようとした
ことがよくあった。しかし、一度も見たことは無い。つまり、この記憶
が間違い無ければ、何か俗説のようなものによってヤマトタマムシが桜
につく、などと間違って信じられていたのを、飼主が疑いもせず真に受
けて無駄な探索を続けていたことになる。
そして、確かめていないことには相当間違いがあることを今頃に
なって確認することになった。タマムシを飼おうというページで
そのへんが分かり易く指摘してあります。いくら桜を見つめてもタマムシ
はいない。エノキを見るべし、というのだった。
それでは桜につく虫というのはアメリカシロヒトリとかあのへんの
迷惑がられる鳥の餌のようなものばかりかと見ていると、ある特定
の人たちにたいへん讃仰される虫が夏場に向けて発生するらしい、ということが分かりました。
しず心なく散る花の後にまた、しず心なく虫探す人も現れる。
桜の葉を食べるから、桜餅のような香りがしてソーセージみたいな
味がするらしい、モンクロシャチホコの幼虫。
よりによってあのシャチホコガの仲間であります。
何故よりによって、などというのか。
すでに別件でもってシャチホコガの幼虫は人気になっていますね。
アリの擬態をしていたり、もっと恐ろしげな捕食者の真似したり
芸の細かい健気な虫だったりします。ところで反り返って威嚇する
ヒメシャチホコの幼虫が表現しているのは何なのだろう?ひたすら無気味だ。
まさか、ヒヨケムシではあるまいと思うのです。
ヒヨケムシ、砂漠にいるしなあ。何もかも凶悪なのは間違い無い。
ここで「ヒヨケムシとは?」などと検索なさらないのが無難です。
イランのケルマーン郊外でこいつが部屋に現れたので恐ろしかったという
記事をどこかで読んだことあります。
8月になってこの道に、モンクロシャチホコの幼虫が現れたら
捕獲されるものかどうか、そのへんが楽しみ。
飼主は獲りませんが、物好きが居るのかどうかですね。
水のソーテール7: 海のアシラト (うるたやBOOKS)クリエーター情報なしうるたやBOOKS
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