前回の続きです。
ビネライスとかいう珍しい食べ物を探して歩いていますと、初夏の花の
鮮やかさを目にして食べ物に辿り着くよりも、すでに爽やかに満たされた
気分になって、目的も無いまま、幻とされているものの実体に出会うのは
かえって迷惑だくらいの勝手なことを言い放ちながら漫然と歩いております。

こちらは今月17日付の記事でご紹介しました。謎の猫カフェ。
飼主はこの土地の猫の世界のことを、まだほとんど知らない。
閉まった店の前で、情報を探っておりますと

猫スタッフがお出でになりました。
前回の子とは別の猫のようです。

ガラス越しに頭をすりつけてくれています。
客でも無いのに歓迎してもらって恐縮。
前脚の白いグローブが素敵です。

大きめで長毛、白手袋の子を見ると、アリアンのことを思い出します。

何度も挨拶してもらったので、カフェ営業中にいずれ訪れたいと思います。
たどりつけるかどうか、微妙ですが。

このあたりは、近いうちに行われるであろう再開発前の穏やかな時間を
保っています。

幼い頃、こんな路地で遊んだような。

幼い頃でもすでに失われていたような。

まだそんな場所が、かろうじて残っています。

盛期を過ぎた赤い花。カイコウズかカエンジュかと思って調べたら、見たまま
のネーミング、ブラシノキという名の木の花でした。

