クルシャ君、涼んでいます。

クルシャ君、飼主はなんだか呼ばれているような気がするよ。
呼んでませんよ

飼主も暑くなって様子がおかしくなりましたか
ご心配ありがとう。
怪しまれるようなことは何もないんだけれども、近場に散歩に行きたくなりました。

散歩しているときに呼んだら聞こえますか?
きく、には何種類かあってね。きこえるというのは音だけじゃないんだな。
gehören(聴従)とかいうのがあって、音にならないんだわ。
じゃ、また。

音にならないものが聴こえるとか言い出しましたよ

こちらは近所の某所。
頻繁に違う場所をあちこち歩いていないと、すぐに開発されて
空き地にされてしまいます。

先般も、四条という大きな通りに面した古い家屋が取り壊されてビルにされた
ところです。とある団体が古い家屋を保存するために再利用していたのですが、
所有者の方針で解体撤去されてしまいました。また、古い漬物屋も近くにあって
いい感じだったのですが、同様に解体されてホテルが建てられようとしています。

我々なんかが惜しんでも、どうにもならないのは残念であります。
できるとこといえば、解体される前にこうして昔の建築物を見ておくことくらいですかね。

おや?
猫がいる。
もしもし、君、私を呼びましたか?

警戒されました。
偶然近くの喫茶店にいた看板猫と出会うことができました。

ガラスの向こうから害意の無いことを伝え続けて、落ち着いてもらえました。
さすが看板猫。尻尾まで立てて見つめてくれました。クルシャ君もこうあって
もらいたい。

また呼んでないのに来ましたね。
クルシャ君、おもてなし、おもてなし。わかるよね?

