猫の性。
己のことはよく知らないくせに、
他種のことは分かり易い人間にとって、猫の性は揶揄と愛情の入り交じった
文化の領域でもって民話をはじめ猫関係の話芸やら文学やらにお馴染みです。
クルシャ君は今回、猫の性丸出しなのです。
飼主は襖の張り替え中。
和室に襖を置いて、作業中の張り替えた襖を乾かしていると
迷わずクルシャ君がその作業中の襖の真ん中に居座って占拠します。
わかるよクルシャ君、やらずにはおけないんだよね。
猫の性ってやつだね。
飼主にとってはとてつもなく迷惑なのですが、なんといっても猫の性なので、
こればかりは、賢いクルシャ君に言い聞かせても、止めてくれません。
なんといいましても性ですから。
夜の蛾が光に集まるようなものです。
それでも、飼主なりに抵抗して、和室にクルシャ君が入ってこられないように
部屋の戸締まりしたり、彼が寝ている時など関心なさそうな時を狙って作業
を進めたりなどするのですが、まったく効果がありませんね。
障害は乗り越えて和室に飛び込んでくるし、どんなに熟睡していても気配で張り替えやってる
ことをしっかり察知して、二秒くらいで睡眠から覚醒して鮮やかに登場してきます。
戸締まりをした部屋で作業しても、クルシャ君が眠っているのを見計らって作業しても
無駄なのです。
さすが待ち伏せ型の狩りを何百万年もやってきた動物は違います。
どんな些細な変化も逃さないのですね。
イタズラしてるくせに、クルシャ君が妙に生真面目な顔してるのは、そのせいです。
もう一度言いますが、性というやつです。
クルシャ君、生真面目にイタズラ中。
せっかく張り替えた新品の襖紙に爪立てたりします。
せっかくこんなに広々してるんだもの。
見逃したら、もったいないです。
箱見たらとりあえず飛び込んでみる、のと同じか。
猫の性を存分に満たしているクルシャ君、とても満足そうです。
よかったよかった(いやいや)
満足して、転がったりもします。
張り替えたばかりの襖の上で。
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