前回、石清水詣でということで麓の高良神社の紹介をしましたが、肝腎の
石清水八幡まで至りませんでした。このまま帰ったら、どこかの法師と同じ。
さんざん石清水に詣でたら、ちゃんと上まで登れ、と教育されてきたので
前回は男山ケーブルに乗って、頂上駅に至ったところまでお話しました。
このへんは丁度男山の山頂付近の様子です。
ケーブルの駅。
そういえば、去年も確か鞍馬山に登ってケーブルの御世話になってましたね。
ありがたい。
男山山頂付近にある地蔵尊の祠。
ありがたい。
しばらく参道を進みますと、白壁の蔵が現れます。
飼主なんかより世代が上の方々が、文句一つ言わずに飼主の後から来て追い抜いて
いきます。神社や寺は古来、霊場に面しているので、どうしても標高の高いところに
ありがちです。というわけで、飼主もこれから寺社詣でを繰り返すにあたって、山道
や階段にへこたれない足腰が必要だと思うわけです。いまのところ、思うだけ。
石清水八幡の摂社。
その名も「三女神社」。
宗像の三女神を祀ってあるのです。
縁起からして、神功皇后と関係があるので、海の神様と関係深いのです。
こういうのがあるのもね、行ってみないと分からない。
行ってみないと分からない、といえば、境内の猫さんの本日この時間のご機嫌です。
猫がいる神社って、言うこと無いですよね。
驚かさないように離れた場所から撮影。
振り向いてもらって、挨拶したかったのですが、寄ってきた変な人間に
怖がって走らなかっただけでも良しとしましょう。動物に警戒されない人って
稀にいますよね。天才だと思います。
こちらは、なんだか得体の知れない巨大モニュメント。
下の案内板を見ている人とサイズ比較すれば、その巨大さが分かると思います。
しばらく参道を歩きまして
ついに到達しました。この風景に出会いたかった。
少なくとも、中世後期からこの景色は変わってないはずです。
真夏の涼しい風の吹く、山の神社って最高ですよね。
この清々しさを是非皆さんにも感じて頂きたい。
石清水八幡に行かなければ分からないこと、もうひとつあります。
それは、この寄進された石灯籠の保存状態の良さ。すべて文化財級に旧い
のですが、丁寧に保存されています。参拝なさったら、手を触れずに是非
寄進者の名前や年号を御覧下さい。もちろんすべて異なっているデザインや
石の素材や、石工の手技なんかをじっくり読み込んでください。
飼主は石灯籠の全部を読むことは出来ませんでしたが、次回以降の楽しみとなる
のは間違いありません。
しかし、飼主と飼主のプロデューサー以外に参拝者の誰一人として、この貴重な時代の
証言者である石灯籠に関心を示していないのが残念で仕方ない。参拝者のうち、半分が
行事関係、あと半分が山登り関係といった感じ。ご時世からして、そんなもんですかね。
いかにも八幡っぽい、武家風の印象。
馬から下りなさいよ、と彫ってあります。
ずらりと並ぶ伏見の銘酒に灘の銘酒。
見ているだけで、もう昼は冷酒にしようと決まるわけです。
拝殿。
境内も広いので、見て回るものがたくさんあります。
植えられている樹木も味があり
細部もまた、武家風を感じさせます。
もう少しだけお話があります。
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