ヒマラヤンシーダーだと思われるが、晴天に若葉が映えている雄渾な姿というのはなかなかの見物でありますな。何故か知らないが、日本の学校の土地にはその昔何かの記念でもって何かというとヒマラヤンシーダーを植えていたのだよ。
おそらくは、例の国民歌に選定された歌詞と関係した連想からだと思われるが、そこは大人が素通りをする知識なのかどうか。大人だから言わねばならないことなのかはよく分からない。いずれにしろ、見事な杉である。
国家的な意志が教育を要にしてたんですね。
昔はね。今はひどいもんだ。さて、今から君には背景も時代も違う歴史的な楽曲を聴いて貰う。最初はこれだ。
Jean-Paul-Égide Martini - Plaisir d'amour (Cello & Piano)
18世紀の曲だよ。現代の我々でも知ってる。タイトルや演奏が変わってますけどね。Plaisir d'amour だけでもご存知の方もあるのでは無いでしょうか。飼主なんかPlaisir d'amourを歌いながら、よく鎖鎌で木立をなぎ倒していたもんだ。
モーツァルト風の装飾音、甘美な印象。あまり知られてませんが、この曲はフランス革命前夜に大流行した。とても政治的な曲なのです。この類の曲をいくつか並べますけれども、飼主の政治的な主張を仮託するものではありません。また、あくまでも資料として掲示するのみでありながら、学習者を何らかの傾向に誘導する意図があるのでもありません。主題は別のところにあります。タイトルを御覧になれば分かるでしょう。上に挙げた曲は本物ですが以下に、偽物が混ざっています。
多くは語らず、並べてみましょう。
国家ファシスト党歌・イタリア社会共和国国歌 Giovinezza(青春 ジョヴィネッツァ) イタリア語字幕・日本語字幕・カタカナ表記付き
国家ファシスト党歌となります。
全ての道が終わるところ (Wo alle Straßen enden)【和訳カタカナ付き】
ドイツの軍歌。
Die Internationale
インターナショナルであるぞ。
Démonstration de force des adeptes vaudou à Agbanakin lors de la tournée de l'ANC[15/2/14]
アフリカのベナン共和国で行われている精霊(ヴォドゥン)の踊り。
趣旨は分かりました。しかし、何をしたいのでしょうか?
die Internationale kämpft für das Menschenrecht!
飼主が自分の資料に感化される芸。
すまない、やりたかったんだ。許して欲しい。
まあいいですよ。聞きましょう。
偽物は、二番目の独軍歌なのだ。70年代の楽調、軍歌にあるまじき歌詞、描写される戦場も時代背景も曖昧な設定。こうしたものに簡単に騙される者が多いのです。背景に狂気を含んでいる論理的で破綻の無い説明は存在し得る、ということを学んで欲しい。
様式やその他が「合っていない」ことを見抜くのは、あくまでも直観であったり、背景に蓄積した知識であるべきだ。飼主はそのように主張し、あなたがたの学びの深化を促したい。
あらゆる途は迷いに繋がり得るのです。専門家だから全面的に依拠して、構わないなどということはない。ベナンの例は、もっと長くしようと思って加えたのですが資料説明と正解にまつわる解説だけで終えます。長すぎて全てを語り得ない。
6月24日。PCとPC周りを新調した。メール開くのに30分掛かるとか、あり得ない。情報が動画ベースらなってしまったからだろうか。こうなると、通信環境の遅さが目立つ。
ウルタールのうる: 巻十九 (うるたやBOOKS)
明鹿 人丸うるたや