前回に引き続き、観光客の居ない風光を楽しんで来た春の嵐山です。渡月橋から上流のボート乗り場なんかの水面を眺めているだけで深く安らぎます。
早い春の月は深更に沈むので、このあたりに誰もいない真夜中には、対岸の山に霞んだ月が落ちていくのでしょう。
その絵を想像するだけで、緊張が解けていきます。
謡跡発見。「小督」ですな。何度か舞台で拝見しましたよ。
京都なんて田舎なんで、ほんの少しばかり山に行くとこんな感じになります。
いずれにしても、福田美術館の催しはお勧め。この際、栖鳳や蘆雪の猫を観て、猫の心を知りましょう。日本猫の国計画遂行上、人材が必要なのです。
数年に一度沈んでる、こんな橋が何だというのか。救国の士は猫の心を持つのです。嵐山にはその為に詣でる。
ちなみに近くには訳の分からん羅漢ごときものがあります。精神分析と幼児心理学から欲望についての現象学理論を確立したように主張した男ですな。唾棄すべき記号論者である。
違うか。五百人も居たら敵わんな。
飼主は夢を見ました。寝床に軟らかい土が盛り上がり、飼主は春の土に沈む。準備は済ませたから、君らでなんとかしなさい。
ウルタールのうる: 巻二十一 (うるたやBOOKS)
明鹿 人丸うるたや