お寒う御座います。
毎朝、布団の上で丸くなっているクルシャ君にキスをしてぐるぐる喉を鳴らすのを長いこと聴いてから、ゆっくり起き出すことにしております。西郷南州翁は、どんなに寒かろうと目が覚めたら一気に立ち上がって起きよ、と生前仰せだったと子供の時に何度も聞かされて、冗談じゃねえ本気かよと思っていて、未だにそんなの高血圧の人にしか無理だろうと思ってますね。気合いの問題じゃなくて、体質の問題です。
寒冷地に適応した猫たちは、雪の上を貴族のように歩いてますよね。寒いと思いますけど、北欧神話の女神フレイアの戦車だか橇を引いている百匹の猫たちも寒いに決まっている。
起き出しまして、身体が暖まりますと、こうしていつものじゃれあいを始めます。暑中でも寒中でもじゃれ合いは不可欠なのです。
おや、そんなこと言ってるうちに飼主の隙が見破られたようだ。
不可思議立体 (うるたやBOOKS)
東寺 真生うるたや