今までクルシャ君のことで、語っていないことがいくつかございます。そのひとつが、このくねくね。
機嫌が良いと猫がくねくねしがちなのは、そんなに知られていないことではないと思います。むしろ、当たり前なので語ってこなかったのかというと、さにあらず。
手も小さく、膂力も平均以下で、牙も細いために咬み合いなんか論外。
そんなクルシャ君の武器は、くねくねなのです。
これをどう説明したものだろうかと放っているうちに9年経ってしまいました。
普通は気分良くくねくねしますね。このように、テーブル上でくねくねしているときは気分が良いのです。
しかし、一旦事があるとき、クルシャ君はくねくねします。
腕も牙も使えない時、頼りになるのは大腰筋というわけです。とにかく腰を振り回して、脊椎と筋力を総動員して逃げようとします。
この力が侮れないのです。大抵の場合は脱出できてしまう。
おしり族の族長たる所以でもあります。
水のソーテール8: 蛇女エデムとナイフ頭のタウィスカロン (うるたやBOOKS)
東寺 真生うるたや