座椅子をクルシャ君に与えてしばらく彼はすっかり居心地良さそうにしています。
この場から動かないので、たまに振り向いて彼に挨拶すると、お呼びですか?と肘掛けと背もたれの間から顔を出して覗いてくれます。
これなんですけどね。
なかなか頓狂な顔してくれてます。
目だけでいろんなことを伝えてくれます。
夜には、肘掛けもすっかり自分の毛で真っ白にしてくれました。気に入っているところ申し訳ないが、そろそろ処分する時間ですクルシャ君。
ちょっと悲しそうですね。仕方ない、ぎりぎりまで置いておきます。
君のために。
まだ涙を溜めてますね。
お別れです。
というより、いつもこの座椅子飼主の机の前にあったものなんですけどね。
水のソーテール3: 悪魔オフィオモルフォス (うるたやBOOKS)
東寺 真生うるたや