年末用の記事を書いておりますけれども、この記事が書かれている時点では、ヘンリー・キッシンジャー博士が「世界のパワーバランスの歪みは大崩壊に至る。第一次大戦直前の情勢に似ている。」と発言して、指導層の上層部が右往左往している最中であります。
20年の師走は師の師の師クラスの人たちまでも走り回るレベルになってしまった、というわけですね。
19年の時点で、同氏は「自分の提案した世界平和のための戦略は間違っていた。」と自己批判していますから、その文脈で11月時点の発言を解釈するのが良いようです。決して、突然の変心を表明した、というわけではないということですね。
今頃は、危機感の共有が徹底されて、何らかの結果が出ているかもしれない。ちなみに、この危機対応の手段としては前回と同じく「世界的な協調体制の確立」が最も有効である、と主張する意見は出ています。
えー、個人的にはですね、宏観異常現象が必ず12月末までに発生していると思っているので、いつもより頻繁に「宇宙天気予報センター」のホームページを見に行ってますよ。
ちなみに、終戦直前に昭和天皇は天文学者を皇居に呼んで、ある現象について意見を聞いています。「大正天皇が日記に極光についての記録を書いているけれども、日本で極光は観察されるのでしょうか?」という問いに対して、「日本のような中緯度地域におきましては極光は発生いたしません」との返答をお受けになった。天子の執政についての心得をお持ちだったのであろう。
来年は丑年。天下の望気が政の基本であるという思想は、前漢の丞相であった丙吉のエピソードを知って居れば、そんなに怪しむべき事ではないのであります。
牛が春に喘いでいるのを見て、天下の陰陽の乱れを察したという飼主もインスパイアされるくらいの賢人だった御方なんでありますよ。
第一次大戦直前に、フランスでも日本でも極光のような光芒が観察されているという記録はあるのですが、なんだか分からなかったというのが真相。所謂オーロラではなくて、高層大気における高エネルギー粒子の嵐みたいなことが起きていた模様。20世紀の半ばでは、高層大気に於ける発光現象は極光しか知られていなかったから、原理的に起こりえないという話にしかならなかった道理です。21世紀の最近ようやく知られてきたことですから。
同じく、宏観異常現象に伴って、社会的な・宗教的な突発事件が発生することもありますよ。
不可思議立体 (うるたやBOOKS)
東寺 真生うるたや