長年ファンとして通い詰めた伏見酒造組合による新酒披露イベントのサケゾーが無くなりました。
cocon烏丸という場所で年々充実していくイベントを見て通うのが愉しみだったのですが、昨年は崇仁の仮設屋台村での開催となっていました。
今年は開催のお知らせがあるのかとみていると、何も無い。
伏見の酒の旨さを教えてくれたサケゾーが無くなったことを惜しむ記事がどこかにあっても良いし、あって当然であるからこうして京都駅近辺の古いビルに潜り込んで回顧してみたい。
最近良い日本酒を出し続けている高千代。
酒米「亀の尾」を使っているというので迷わず注文。丸くて膨らみのあるいい味です。
最初は、ウルタ君をしばらく留守番させながら、まだ椅子が置いてあったサケゾーでカラマリつつきながら17酒蔵の名前を覚えつつ、味の違いを確かめるだけでしたね。
今はこうして、旨いモノと美味しい酒を出していると聞けば大阪まで来たりしている。
Let me ride through the wide
Open country that I love
Don’t fence me in
Don't Fence Me In
って歌がありましてね。
サケゾーの兄さんには、酒飲みが持てる彷徨う自由について教えて貰いましたよ。
Let me be by myself in the evenin' breeze
And listen to the murmur of the cottonwood trees
Send me off forever, but I ask you please
Don't fence me in
酒米「亀の尾」の名の出典は『荘子』内篇秋水
「吾聞、楚有神亀、死已三千歳矣。
王巾笥而蔵之廟堂之上。
此亀者、寧其死為留骨而貴乎、寧其生而曳尾於塗中乎。」
であろうな。
Don't fence me inなんであるよ。
ウルタールのうる: 巻一 (うるたやBOOKS)
明鹿 人丸うるたや