ランス君やアリアンと会って戻りますと、クルシャ君が土間まで降りてきて待っていました。
ランス君にフードあげたりちょっと追われて逃げたりしてましたよ、クルシャ君。
最後は、僕の城から出て行けと威嚇されるまで。
割といつものことでしたね。
いつものことなんですか?
今まで、言わなかっただけで、いつものことです。
何か悪いこと聞きましたかね?
何が悪いことなのか、よく分かりませんが。聞いてしまうと、君もこうなることくらいは分かっていたので黙っていましたよ。でも、今の君ならちょっとくらい項垂れてもすぐ回復する。
その後、クルシャ君は飼主の横に張りつき続けました。
なぜか周囲をよく警戒する動作が見られます。
こうした姿を見ると、あのクルシャ君も大人の猫になったのだなと感心するわけです。