おしり族族長のクルシャです。
おしり族のみなさん、毛並みを整えていますか。フードの時間を間違えないように、家族に伝えられていますか。彼らの健康と精神をしっかり管理していますか。子猫たちを守るように、彼らを守ってあげて下さい。でも、毛繕いしてやる必要はありません。彼らは無毛ですから。
おしり族は、健康と気品で世界をふわふわにします。そして毎日、愛されるにふさわしい誇りを保ちながらお互いに挨拶します。
細いしっぽ、曲がったしっぽ、短いしっぽ、長すぎるしっぽもすべて愛されるにふさわしい誇りです。みなさんのしっぽを、高く掲げましょう。それがおしり族の挨拶となります。
ほら、おしり!
これがおしり族の挨拶です。
もう一度やりますよ。今度はみんなで。
ほら、おしり!
できましたね。家族に、毎日伝えましょう。いつも傍に居ますよ、と。しっぽを高く掲げて。
ウルタールのうる: 巻三十二 (うるたやBOOKS)
東寺 真生うるたや