外出先でスマホに通知です。またPinterestに上げた写真がピンされたというやつです。Pinterestは去年、主にクルシャ君やウルタ君の写真を見て貰いたい飼主が三ヶ月くらい続けて、以後放っておいてあるのです。
目的であるところのクルシャ君の子猫時代の写真とか、ウルタ君の爽やかな横顔の写真宣伝がほぼ充足されることなく、世界の画像収集を断念したのです。
しかし、合間に見つけたアートのカテゴリに入れていた画像群が随分ピンされ続けています。
それはまあ、ファインアートと素人の猫写真では、価値に雲泥の差があるとは思いますけどね。だからといって、漫然と集めたわけではないアートなので収集のテーマはあったわけです。そのテーマが活きていたおかげでずっとピン告知が続いているわけで。
確かクレーから始まって、去年随分拾ったのがレオノーラ・キャリントンとかレメディオス・バロでありました。猫モチーフと20世紀の女性シュルレアリストのテイストが好きなんだろうと我ながら自覚いたしましたよ。
ピンされているのはそのあたりです。
そして、21世紀の猫モチーフと豊かなセンスを持ち合わせた猫の国のアーティストがこちら。
ロジーナ・ヴァハトマイスターの猫
なんだろう、プロの監視人って。防人みたいなもんですか。
この御方の他の作品では、目つきに情感があふれた猫たちが沢山出てきますよ。是非、お近くに置いて下さい。
構成も、その繰り返しも、色配置も完璧です。
猫に見えませんが。
猫からは猫に見えない猫なのです。君が猫に見えないのはあたりまえで、猫に見えるようだとこちらが困る。猫の国の猫ですから。
ヒトの国のヒトっているんですか?
君らがヴァハトマイスターさんくらいの表現力があって、同じような構想で、そこにいないヒトを自分たちで表現し続けていると、ロジーナキャットみたいなヒトの国のヒトができるんだよ。ほぼ同じものになるだろう。
きょとんとしてますね。
頓知じゃないよ、割と真実だよ。
ははあ
ほほう
ウルタールのうる: 巻三十一 (うるたやBOOKS)
東寺 真生うるたや