すっかり夏仕様のクルシャ君。
町家というところは、京都でなくてもそうだったのでしょうが、
夏と冬とで建具を換えるらしいのです。建具といっても、襖、障子
衝立、鎧戸の類いで、こういうのを入れ替えて季節にあった暮らしを
していたわけです。
今は、季節毎に建具換えなくてもいいようになってますよね。
クルシャ君は季節毎に毛を増やしたり減らしたりしています。
飼主は、建具の張り替えをしようと思って、材料を揃えています。
大事なお客がいらっしゃるまでには、統一感のある部屋を整えて
おきたい。
そのための材料を並べて置いていたら、この見慣れないものたちに
クルシャ君が早速興味をお持ちになったようです。
袋に入れてある引き戸の金具や、紙貼り用の糊とか、そんなものですが。
イタズラ中の猫
彼にとって、噛んだり転がしたりできるものたちはすべておもちゃ
なのです。
ちょっとばかり気の強そうな顔つきをしています。
族長の顔です。
まあね、金具には飲み込むと怪我するような釘も入っているので、
あんまり目を離さないようにしていますよ。
ちょっとばかり賢くても、そこはやっぱり族長なので、見知らぬモノを
とんでもない使い方する場合もあります。空き缶を半分に切って、投石機
のカップにしたりですね。
透視装置を分解して、中から特別な箱を取り出して、さらにその中にある
「光る粉」を使ってボディペインティングしてみたりですね。
彼の安全のために、今後も見守りは欠かせません。
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