『ウルタールのうる』第二十七巻が出版されました。
本タイトルの電子出版を今年一月から開始して、本年中に一〜二十七巻と
総集編三巻分の出版が出来ました。一年間で三十巻出版したことになります。
所期の予定では、もうすこし後半の出版頻度が高くなるものと思われました
が、不如意な出来事は起こり得るものです。いずれにしろ、第一期の予定
を達成し、そしてすぐに第二期の予定を策定して、現在進行させております。
二十五巻までは、当ブログに掲載された作品を加筆、修正、編集した
ものです。二十六巻以降は一巻八話分のすべてが新たに書き下ろされた
ものとなります。
二十六巻以降は、それまで状況の描写程度に抑えてあった表現に、情況
や細部の説明等も適宜付け足しながら、ストーリーラインの正確さに
加えて読みやすさを実現するように努めております。
より複雑さを見せながら、全力で生きて行く猫たちの姿をお楽しみ下さい。
本ガイドが読者の皆様方にとって助力となれば幸いでございます。
ウルタールのうる: 巻二十七 (うるたやBOOKS)
ウルタールのうる: 巻二十七 (うるたやBOOKS)明鹿 人丸うるたや
表紙
大屍鬼近衛隊隊長 ク・ンテイデ
屍鬼の建国に関わる「大屍鬼」にのみ忠誠を示す、大屍鬼近衛隊の
隊長。隊の性質上、ンガリハリより外に出ることが無いので、ンシトーマ
やンダモが戦場でどのような現実を見ているのか理解できない。
レッドパンダにはほとんど見られない、強引な他者への干渉が
可能な個性。屍鬼の文化を維持しながら、大屍鬼の尊厳を守る
などという極めて難解な使命にすべてを投じた。
埋伏の毒として共同軍から送り込まれたカラカルのホクマーに
尋問を試みて失敗。その際に慌てたク・ンシングのことをいつまでも
からかう。
第二十七巻のあらすじ
『ウルタールのうる』書籍化第二十七巻。猫、異世界、ストラテジーを
愛する全ての方の傍らに。共同軍第二次集合地点に到達。西リンクス南
下し、屍鬼首都防衛に集中す。
キャラクターピックアップ
ゲルショム
西リンクス建国時の幹部。エスター代表の参謀。
西リンクスにわずかに残ったリンクス不死隊の元隊員。
作戦に従事したことはあるが、小隊指揮をした経験も無い。
また、軍事面以外の知識もほとんど無い。
それでも、あらゆることに全く無知であったエスター
には、おそらく最も頼もしい存在であり得た。
リンクス女王国からの使節一団の中に女官を発見し、
女王の密命を阻止したことがある。後に、単身レッド
パンダ集落へ乗り込んだエスターを離れた場所から
護衛、彼女への援助を怠ることがなかった。
事象
「ウルタールまで竹藪だった大昔」
二十七巻中の第二百十四話「気球」に出てくる、ク・ンシングの台詞より。
数百万年規模の気候変化の中で、ウルタール世界は地形と気候とを一変
させてきた。植生や支配種族が同一地域で交替するばかりでなく、絶滅
した種についての記録があるとされる。
それらの記録の中に、猫たちの暮らすウルタール全域が竹藪であった時代
が記されている。
ウルタールに残る最も古い記録でさえ、屍鬼らが唱える何回もの変化の中
では、最後の変化の後の直近数百年に遡るに過ぎない。
屍鬼の定める、変化と変化の間の期間は約四万年である。
新刊『ウルタールのうる』第二十七巻
表紙 大屍鬼近衛隊隊長 ク・ンテイデ
「地下軍は全くの役立たずだ」
附 「ウルタール世界の地図」
「屍鬼制圧作戦図」
ダウンロードしてすぐお読みになれます。
ウルタールのうる: 巻二十七 (うるたやBOOKS)
ウルタールのうる: 巻二十七 (うるたやBOOKS)明鹿 人丸うるたや