以前発見した良い店への二度目の訪問です。
今回は、しっかりした目的があって伺いました。
目的はこちら。
酒米、亀の尾で作ってある純米酒。
亀の尾、についてはおそらく『荘子』が出典。
祭り上げられて甲羅を焼かれるより、泥の中で尾を曳いて
這いずり回っている亀の方がましだ、とかそんな話でございます。
養生の話なわけですが、権力を警戒しなさいという趣旨
に加えて、「自適によって天命を全うしなさい」という
ニュアンスがございます。
荘周がいかに危険思想の持ち主であったか。
いかに猫的であったか、よく分かりますよね。
亀の話なんですが。
この日、とても美味だったのがこちら。
里芋を揚げたところにチーズがかけてあります。
その里芋も、まずは煮てあって、味がしみて
柔らかくなったものを使っています。
その、目的だった日本酒なんですが、酒米「亀の尾」の
味をこの際覚えようと思って、しっかり味わって参りました。
しかし、まだよく分からない。
日本酒の評なんかを読んでみると、酒米の違いについて言及
してあったりするんですが、純米酒の味だけで米の違いが
分かるほど、飼主はどうもいい舌をしていないようです。
純米酒でないものを飲むと、その違いに震えるんだけど。
そしてまた、違う米の酒を試して、どう違うのかを覚えよう
とはしているところでございます。
ウルタールのうる総集編: 3 (うるたやBOOKS)明鹿 人丸うるたや