「一日作さざれば一日食らわず」百丈懐海
自らに課したノルマとタスクを精確に成し遂げ、
積み重ねる丁寧さの後に、修行の成果というのを
受け取ることを自らに許しても良い、といった意味で
あって、稼ぎの無い奴は餓死しろということではございません。
自律というか、セルフコントロールのお話。
クルシャ君の場合、毎日おもちゃ箱から飼主のいる部屋の
前まで一日十個のおもちゃをきっちり運んできます。
「一日作さざれば一日食らわず」を実践している猫と
言えましょう。
気付くと、おもちゃがこんな状態になっていますので、
その度に飼主はおもちゃ箱に戻しているのです。
間違った、というよりもチェックして自律を実践し続けなければ
容易に愚かな方に流れやすい弱さを自覚している飼主も、毎日
クルシャ君のように自らに作業を課しています。
自律は一生続ける事であって、終わり無い作業です。
そして、クルシャ君がおもちゃをこうして運び続ける限り、
毎度飼主もおもちゃ箱におもちゃを戻します。
何の意味があるのかなんて考えない。
クルシャ君は当然自覚してやってないわけですが、厳しく精確に
訓練を続けていると、なんとなく人並みに近付けるんではないか。
食べるのは、その後で。
寝床に入るのも、クルシャ君がベッドに呼びに来てからで。
偶に見る暦によると、本日皆既月食で、水星逆行、火星大接近。
月のトータルエクリプスですよクルシャ君。
冷静に、穏やかに見ていこう。
何もないと思うが、自律に徹した者が勝つ。
ウルタールのうる総集編: 第1部 (うるたやBOOKS)クリエーター情報なしうるたや