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『ウルタールのうる』第二十一巻ガイド

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『ウルタールのうる』第二十一巻が出版されました。

所謂、苦肉の策。

正体を見たと思えば、直ちに対応するのが我々も含めた生き物の
本能なわけですが、苦肉の策つまり身体を痛めつけても相手を罠
に嵌める行為の要諦といえば、目標の本能的反応を引き出すことに
尽きるわけです。釣りと同じですね。
猫の狩りも、人間の狩猟も罠が基本だとすれば、同種相手に策を用いる
場合に簡単にいかないのは、相手も同じ釣り師だということ。
そうなると、獲物の方がこちらを罠に掛けた、つまり釣りに成功した
と思わせることが出来れば、我が方の策が為しやすいということに
なるわけで、昨今の国際情勢と外交の基本も、ほぼこの型の繰り返しと
重層化によって行われていることが分かると思います。

狩猟時代から、余り変わっていない。
すべての策を見抜けるならば、交渉に於いては、策を用いないのが
最上の策。小賢しい者を器用貧乏と呼ぶわけです。


第二十一巻にも「屍鬼制圧作戦図」が付属しています。


本ガイドが読者の皆様方にとって助力となれば幸いでございます。




表紙

一応名将 ク・ンシング

屍鬼 レッドパンダ

本作では同種の一般名称「レッサーパンダ」を用いない。かつてパンダと言え
ば同種のことであった。屍鬼は、文化を変更して体制を整えた国家の名称で
あり、共同軍側からは種族名称と同じ意味で用いられることもある。

ク・ンシングはンガリハリ首都防衛隊隊長。繊細かつ剛直、礼節を知る割に
粗暴な言動も慎まない。身ぎれいにしていて、被毛の上から香粉を掛けて
装っている。肖像では、口紅もさしている。

対リンクス防衛戦では、ン・マウマウラインに接近したリンクス軍を地上で
迎撃。対共同軍の反転攻勢作戦では、敵軍を挟撃する策を準備。自らは
地上軍を率いて優れた指揮能力を発揮して見せた。ただし、屍鬼の僚将から
は、その複雑な性質のために「一応名将」としか呼ばれていない。






第二十一巻のあらすじ 

第七軍の「埋入の策」によってホクマーがンガリハリに潜入する。捕虜
となったホクマーは尋問の際、不測の事態に直面する。
あらゆるリスクを計算に入れていたコウセキも見落としていたリスクを
サクラが指摘することになる。
第一軍は屍鬼の迷塞と呼ばれる防衛施設を攻略するが、ウルタールの最新
技術によってではなく、古典的な砲術を採用する。






キャラクターピックアップ

ントロ

屍鬼 レッドパンダ
屍鬼軍防諜局長。共同軍第七軍の無線を傍受して情報の評価を行った上、
ク・ンシングに報告して叱責される。自己の職域と権域の保全と維持に
すべてを懸ける小役人である。
ク・ンシングに責任を問われ、「父祖の地」の村民たちとの交渉を担当
することになるが、状況を観察することもなく、使い走りの任を全う
するだけで精一杯であった。





事象

鎮西軍山猫隊

険塞台地の戦い(斑猫作戦)後に、ウルタの指示によって新規編成された部隊。
部隊長はコウセキ、副官にアビフとホクマーが配置される。
リンクスではリンクス属とその他の山猫は同一部隊に編成されないが、鎮西軍
山猫隊では、あらゆる種類の山猫が受け入れられる。また、希望すれば女性
もここで軍籍を得ることが出来た。


ウルタールのうる: 巻二十一 (うるたやBOOKS)クリエーター情報なしうるたや

新刊『ウルタールのうる』第二十一巻

表紙 一応名将 ク・ンシング「どこから話して欲しい?」

附 「ウルタール世界の地図」
  「屍鬼制圧作戦図」

5月30日水曜日午後4時から5日間無料配本


ダウンロードしてすぐお読みになれます。

次巻発売開始迄には、当ブログ内の該当連載記事が
順次消去されていきます。

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