今日は、クルシャ君めざとい、という話です。
正月の餅召し上がる際の、小話の提供です。
ほんのこの前、といっても去年ですが、年末に大掃除らしきことを
したのです。
その際に、普段掃除しないところまで手を入れます。
たとえば、冷蔵庫の下の床など。
飼主とクルシャ君のところにある冷蔵庫には、もちろんキャスターが付いてます。
あの台車の車輪のようなものが勝手に転がらないように、ストッパーがはめて
あるのです。
車輪が見えないように、冷蔵庫の下部を真横に覆うカバータイプのストッパー
なのです。
冷蔵庫の下の床を掃除するには、このストッパーをまず外すのですが、その様子
をクルシャ君が横でじっと見つめていました。
彼は、そこが自分がこの一年間、というより生まれてからずっとですが、遊んで
いて、失われたおもちゃたちの宝箱になってきていることを知っています。
もう、麺棒だとか何かの切れ端だとか、紙タオルだとか、ねずみのおもちゃや
毛玉のボールなんかをいくつもシュートしてゴールを決めてきた場所なのです。
飼主も分かっているので、それらを引っ張り出すために掃除をするのです。
案の定、宝の山からおもちゃがいくつも出てきます。大半は捨てるのですが
いくつかはまだ遊べそうなので、クルシャ君に与えました。
投げると、冷蔵庫の横でわくわくしていたクルシャ君が走り去っていきます。
まだ子猫なのだなあ、などと思っていた翌日。
冷蔵庫のストッパーが外れて、冷蔵庫から遠くにある。
きっと、飼主がストッパーをセットする際、しっかり留めなかったために
外れたのをクルシャ君が転がしたのだろう、と。
そう思って、再度間違いの無いように、しっかりと外れたストッパーを
冷蔵庫にセットしました。今度は間違いない。クルシャ君も横で見ています。
セット終了直後、クルシャ君が冷蔵庫前から動かない。
横になったクルシャ君が足を全部使って、ストッパーの隙間に爪を入れて
飼主の目の前で、手際よく外すのを見ました。
こやつ。
大掃除の際に冷蔵庫横でわくわくして見ていたのは、そこから出てくる
おもちゃに期待していたのではなく、ストッパーの外し方を見て覚える
ためだったようです。
簡単に外せないように、三度目はすこしばかり補強して取り付けました。
侮れない猫になってきました。
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