クルシャ君上を向いています。飼主もこのようでありたい。
ところで、多分これが今年最後の記事となります。
実にクルシャ君がやってきてから間もなく一年が過ぎるのですが、
この間、拙い内容などを広い心で御覧頂いた皆様には心から感謝いたします。
さて、一日も置きますと、来年は元旦からまた更新記事をアップ
していく予定であります。来年もひとまわり、ふたまわりと言わず
巳(三)まわりほどクルシャ君とその周辺について価値ありげな
記事にして参りますので、よろしく御願い致します。
とはいいながら、今日は最近初めて知ったご当地キャラのお話。
なぜか知ってしまった吉野狐のコンコン。
クルシャ君に似ている。
よく作り込んであるお話のようなのですが、これ県外の人が見て分かるのだろうか。
薩摩剣士隼人 放送直前スペシャル動画
動画でコンコンも出てきます。
コンコン、狐に見えないよ。
鼻先から頭のラインが似てるのか。
この、丸い感じでしょうか。
おのれー、××めー、というのがコンコンの口癖らしいのですが
ヤッセンボーのピーナッツパイ
企業広告にも出てきて、おのれーと言ってます。
走り方がかわいい。
コンコンのパンが出来るかどうかは分からないのですが、彼の師匠格らしい
ヤッセンボー様も典型的なやられ役ですね。クルシャ君がコンコンなら
さしずめ、飼主がヤッセンボー様なのでしょう。
悪役、吉野狐たちは
能「小鍛冶」で名刀「小狐丸」を鍛えた時に相鎚を打ってくれたという後シテ
のイメージと重なります。ちなみに小鍛冶というのは鋼や鉄から利器を作る
いわゆる鍛冶屋のことです。小鍛冶があれば大鍛冶もある。大鍛冶というのは
製鉄業者のことなのです。中世は主に砂鉄を湯(融解した金属)にして銑(ずく)
という質の悪い鉄や、少量しか採れない玉鋼というものを生産していました。
小鍛冶は古鉄や玉鋼を組み合わせて刀剣を鍛えます。今でも話を聞くときに
「相鎚を打つ」というのは、小鍛冶が刀剣を金床で鍛えているときに、助手
が傍らで金槌を調子よく叩き降ろすことからきているのであります。うんうん。
「小鍛冶」の狐の正体は、確か伏見稲荷の使い狐。狐と刀との関係はまだ良く
分かりませんが、祭神、神宝とされている刀、つまり神社と関係の深い刀剣
というのは上古だと石上の経津主神、おそらく卑弥呼が祭ったであろう五尺
の剣とかいろいろとありますので、神威を表す呪物であったには違いない。
ユーラシア全域にわたって妖怪は鉄器を忌み嫌うものであり、場合によっては
鉄器によって妖怪を退治できる、という観念が広がっています。
(参考『河童駒引考』)
例えば、「殺生石」の九尾の狐、玉藻の前に化けた妖怪などは最終的に石に
なって、玄翁の金槌でもって払われているわけです。すると、狐がすべて
妖怪であったなら、刀鍛冶の相鎚なんかに出て来るはずがない。
同じ狐で片方は金鎚でもって粉砕され、片方は金鎚を携えて相鎚に現れるのです。
狐にはきっと神狐と妖怪とがいるのでしょう。
吉野狐は神狐なんだか妖怪なんだか、微妙。
今回は目がまん丸のクルシャ君の写真が中心になっています。
目を丸くすると、いつもと違います。
何考えているのでしょうか。
年末で忙しいから、毎日与えているパウチを今日は与えていないことについて
不満でもあるのでしょうか。
おのれー、飼主めー
赤いちゃんちゃんこ着せるぞ、コンコン。
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