賢い犬たちのように、主人の心を読んで共に仕事を成し遂げる、なかなかそのような猫は居りません。そもそも、主人だと思ってない。
何なら、傍に居る大好きな友達くらいの仲良しで、組織や協働など彼等の行動構造にそもそも記されていない。
群を作るビッグキャットは居りますが、猫じゃないでしょう。
細かい作業していると、興味を持って手を貸そうとしてきますけれども、猫の手というのは、基本的に破壊活動なので、繊細な作業をしているときには、猫の手は即ち盆水を覆するものであると見做すのが正しい。
それでも、仲良しであることを常に確認したい猫たちは、目で語り触れることを求めます。好きな相手にしか、目を向けないので、このように見て来たら、仲良しの徴でお返しします。
最近よく遊んでいる、おもちゃと一緒に転がっているので、おそらくこのおもちゃで遊びたいのだろうと思います。
というより、彼の目で何がしたいか分かりますね。
随猫興説二 上 (うるたやBOOKS)
明鹿 人丸うるたや