来月で二歳になるクルシャ君。
そろそろ冬毛も伸び出してきて、大人の雰囲気も漂って参りました。
ところが、大人の雰囲気とやらも写真だけで、実際はやりたい放題の
男の子です。まだまだ大人の猫まで遠いようです。
夜も小寒くなってきて、一夜に一時間ばかりは飼主の布団に入ってきて
腕枕をして一緒に眠ってくれます。この上ない幸せです。クルシャ君ありがとう。
一方、飼主が床に入りますと、クルシャ君はバトルを挑んできます。腕に絡み
ついて、猫キックはもちろん、パンチから噛みつきからヘッドバットまで何でも
やります。一通り、お互いに息が切れて疲れるまで戦って、ようやく矛を収めて
くれるわけです。これ、毎晩やってます。
戦って、疲れを取って、寂しくなるとクルシャ君が寝床に入ってきます。
互いに打ち身の腫れが引いていくのを、殊に飼主は傷のかさぶたが固まっていくのを感じ
ながら「やっぱり真剣に戦うと面白いよな」と思っているかどうか知りませんが、仲間
意識を持ちながら眠るわけです。
寝ながら飼主は思いました。
こいつ、族長じゃない。
今まで飼主はクルシャ君の気質を、どこかの族長のようだと語ってきました。
物怖じしない、濃密なコミュニケーション、低い精神性、おおざっぱで単純な性格。
でも、ウルタ君のことがあるから、どこかで貴種の雰囲気だけは守っておいてやろう
と思っていたわけです。その妥協点が「族長」だったのですが、飼主の目は節穴でした。
彼は、たんなる腕白小僧です。
腕白小僧がぴったりの顔してますね。
サオシュ、ウルタ君、済まない。我がウィシュタースパ家の三代目は貴種ではなく、そのへんの
腕白小僧なのだ。君たちの遺産を多分、彼は何とも思ってない。
族長から腕白小僧に格下げです。ラガマフィンがそもそも「腕白小僧」って意味ですからね。
唯一の希望は、信長に化けてくれることですけどね。
平田の爺を騙して、天下を狙うおおうつけに。
なれなくても一向に構いません。一緒に寝てくれるから。
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