クルシャ君の冬毛の伸び方は毎年違うのです。どの猫も同じように違うはずです。毛色も若干変化していきます。
この冬は、どうも首から上の毛がよく伸びたようですね、クルシャ君。
全身はこんな感じになります。
長毛らしい丸さが冬だけ与えられるのです。
顔周りのカ、いやいや、マフがよく伸びているのがお分かりでしょうか?
伸びている分だけ、よくうねったり、毛玉を作ったりしているので毎日のコーミングが欠かせないのですが、ラガマフィンはお手入れにあまり協力的ではない、などと言われることがあります。
クルシャ君の場合、とても反協力的です。非協力的でも、協力的でもありません。反、とは何かということですが、αντι(アンティ)ですね。とにかく積極的に世界から排除するように行動原則を定める。アンチは対等な拮抗者であって、Αρης(アレース、火星)に拮抗対立すると、カ、いやいやサソリ座のアンタレース(赤色巨星)になるくらい、全世界から敵を叩き出す覚悟で反対するのです。
抵抗及び反撃を覚悟しながら、騙すようにお手入れさせて頂いておりますよ。
ウルタールのうる: 巻三十二 (うるたやBOOKS)
明鹿 人丸うるたや