犬の場合、気が強い個体がリーダーになったりするので、体格と地位が比例するわけではないようですが猫の雄の世界では顔の大きさが強さです。顎の力と顔の大きさが比例することは、猫の頭骨を見れば解ります。そのサイズに対して人間とは比較にならない太さの筋肉が頭骨に繋がってます。
すると、この程度の豹子頭なんていうのは相手にされない。クルシャ君は自分でも良く解っているので、おしりを鍛えているのです。
寄ってみると、風格があるようにも見えますが、それは写真のおかげです。
シニアらしい威厳を認めてあげたいので、彼の尊厳を大切にしています。
おしりを鍛えるのには訳があります。サンバー(水鹿)という生物をトラが仕留めるときに、前足や顎ではなくて、後ろ足を使うことがあります。水牛に対して用いることもあります。ライオンほど顎の力が無いトラも、獲物におしりを用いる。具体的には横になって後ろ足の力で獲物の腱を切るわけです。その威力は顎より強いけれども、外すと獲物に弱点を晒すことになる。おしりも使いどころなわけです。
ウルタールのうる: 巻十九 (うるたやBOOKS)
明鹿 人丸うるたや