クルシャ君、今年は飼主が勝手に「最後の橋姫ではないか」と思っている御方を一度も見ていないのだよ。世界の様子が年頭から激変したから、お出ましも無くなったのかもしれない。この話、しなくても良かったのだが、知らないうちに記憶も無くしてしまうと言うのが飼主の嫌いな人間の悪習なのでこれを打ち破るためにも、記事にしておきたいのです。

橋姫は女神ですよね?
大体、瀬織津媛とかだね。なんだか知らないが、鬼女伝説と混じって「こわいもの」みたいに扱われることもあるが、橋を護って浄めを行われる女神なんである。ちなみに、五条の辺りだと近隣に市姫神社というのもあって、市の出る場所も神聖だったり占いで決められたりしていたので、橋姫と市姫が混交したりしている。まあこの類の観念は自在に混じるので一義的に決められないと思って貰いたい。

ほら、京都タワーの向こうに虹が出たならばどこかの橋の袂で市が開かれる
こんな感じですよ。
そして、かつて五条橋があったあたりに確かに橋姫がおられたのだ。

ここに立って、野菜を置いたり「霊感占い」をなさっていたのだ。

今年、一度もこの場所で営業を拝見していない。記録しておかなければならないと思いましてね。

クルシャ君も絶句かね。
飼主が語ると、相手が絶句することが多い。

明鹿 人丸